海外でも大人気「天麩羅 秋光」

AKIMITSU TRIBE(株)代表取締役 谷原秋光氏
AKIMITSU TRIBE(株)代表取締役 谷原秋光氏

日本でも海外でも親しまれている秋光の天麩羅には、様々なこだわりと想いが込められている。

明治22年創業の老舗天婦羅屋でアルバイトから5代目までのし上がり、

独立・海外進出まで果たしたAKIMITSU TRIBE(株)代表取締役の谷原秋光氏に話を聞いた。

子供のころから料理人になりたいという想いがあったのですか?

実は、子供の頃から料理人になりたいと思っていたわけではないんです。
たまたま18歳の時に老舗の天婦羅屋さんでアルバイトを始めて、そこから成り上がった感じです。
「手に職」つけた方がいいと言われて育ったので、これも「手に職」だなと思って、他に行くとかは考えずにとにかく突き詰めました。

その結果、5年前に独立して「天麩羅 秋光」をオープンしました。

いつから独立を考えていましたか?

老舗天麩羅屋で、アルバイトから正社員になりさらに5代目就任を果たしました。

5代目として経営を続けていたのですが、お家騒動があり、色々と考え、独立を決意したんです。

また、やるからには激戦区の浅草がいい!と思い浅草で物件を探しました。
なかなかいい物件がなかったのですが、たまたまROXに空きがあり、そこに「天麩羅 秋光」
をオープンしました。

3年ほどは、以前の老舗天麩羅屋と「天麩羅 秋光」の2店舗を掛け持ちのような形で経営をしていたのですが、海外FCが広がって行ったのをきっかけに「天麩羅 秋光」の経営だけに絞りました。

お店のこだわりは?

こんな天麩羅屋・天丼屋は他にない、そんなお店作りをしています。

「天麩羅 秋光」にしかできないこと、できないメニューを結構やっているんです。
例えば、現在メニューにある天麩羅の舟盛りとか他にやってるお店はないですし、変わり種の天麩羅もそうです。

変わり種天婦羅の一番人気、グリーンカレー天婦羅はタイの店舗から帰国した際に思いついて作りました。このような初めてのメニュー、他にはないメニューを常に考えてアイデアを出しています。

メニュー以外にも、おいしい天麩羅をつくるために大切な、天麩羅粉。これはオリジナル天麩羅粉を開発して、海外店舗においても、誰でも上手に揚げられて味がブレないようにしました。

なので、やはり天麩羅にはこだわっています。自分自身もまだお店に出て天麩羅をあげていますし、簡単に言えば美味しい天麩羅屋にしたい。

ここ1年ほどは浅草にあるもう1店舗の天婦羅バルのほうに出ていたのですが、「天麩羅 秋光」移転のタイミングでこちらの本店に戻ってきました。
今は、店舗とセントラルキッチンや海外店舗オープンの際には海外にも行ったりしています。おかげさまで大忙しです笑

「天麩羅バル秋光」というお店も浅草にありますよね。

そう、「天麩羅バル 秋光」はふつうの天丼・天麩羅屋とは違って、天麩羅で飲めるような業態を始めたいと思いオープンしました。

通常このような業態(天麩羅)のお店は敷居が高いお店が多くて、そういうのはやめようと思い“わいわい飲める天ぷら屋”をテーマに“天婦羅バル”という形でオープンしました。

先程話をした変わり種の天婦羅は、「天婦羅バル 秋光」で試作品という形で作っています。

 

海外にも多く展開されてますよね。

海外は全部FCで展開しているんです。通常の店経営とはまた違い、非常に勉強になります。

「天麩羅 秋光」をオープンして1年後くらいにマレーシアに海外一号店をオープンしました。
台湾・香港・フィリピンと拡げていき、現在は、フィリピン・シンガポール・カナダ・タイ・オーストラリア・韓国で15店舗構えています。

その国々で食文化も事情も異なるから面白いです。

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今後の展開はどのように考えてますか?

国内展開を考えています。

青森でいい物件があったので、まずは青森に新店舗をオープンさせようかなと。

また、その際は食券機の導入を考えています。

青森では昔ながらの食券機が多く、料理の写真を壁に貼っていて、見栄えがあまり良くないと思ったので、料理の写真なども見れて、イートイン・テイクアウトなども選べるデジタルの食券機を導入したいと思っています。

今後は店舗の規模によって使い分けできたらいいですね。

その他にも、FC展開と並行して、国内では直営でも展開していきたいと思っています。

商業施設の大変さはここ5年やってわかったので、今後は路面店で攻めて行きたいですね。

どかーんと展開することは考えておらず、組織を作ってから一歩ずつやっていこうと思います。

今回弊社「e-menu」を導入頂きました。導入していかがですか?

本店移転のタイミングでタブレット式のメニューを導入したいと思っていました。

海外からの観光客も来店するので、タブレットであれば様々な言語に対応できるし、メニューの中身の説明なども対応しているからこれはいいなと思いました。
タブレット式のメニューを導入しているような天麩羅屋さんもないし、ミーハーと言うんでしょうか、自分自身そういうの好きなんです笑

「e-menu」を導入してから、注文時に「すみません」と呼ばれなくなったのが大きいですね。

人件費も抑えられますし、「ご飯少なめ」「タレ多め」などの細かな注文も、タブレットから選択することができるので、痒い所に手が届くという感じですまさに。

海外の方向けに英語や中国語のメニューも作っていたのですが、旬のメニューなど毎回作ってラミネートする手間も省けるようになりました。

メニューのデータはFCや新しい店舗でも使えるので、そこもいいと思います。